総務はつらいよ…

非営利法人の総務担当者のブログです。経理や人事、建物管理と幅広い総務の仕事の面白さと遣り甲斐、そして心砕かれる出来事など綴りたいと思います。

六月は、資金繰りが苦しいです。

私どもの法人は、6月と12月がボーナスの支給月です。

職員としてはとても嬉しく、待ち遠しい月なのですが、会計担当としては、資金繰りに頭を悩ます月となります。

 

10年程前の話です。

私が法人の資金の管理を担当し始めたのですが、6月に資金ショートを起した事があります…

給与やボーナス、日常の支払等の振込は、インターネットバンキングを利用しているのですが、ボーナス支給日前日、金融機関から「口座残高不足のため振込みできません」と電話連絡があり、舌の先が冷たくなる感覚をこの時始めて知りました。

 

何とか、他の口座から資金を動かし、職員の皆さんにボーナスを振込む事ができましたが、資金ショートの原因は、インターネットバンキングによる送金時には、存在した残高が、休日の関係で大口の口座振替支払が一日ずれ込んでいたためという、何ともお粗末で恥ずかしいミスでした…

 

この苦い経験を二度としないと心に決め、月毎の資金計画書を作成し、資金管理を行う様にしました。

資金計画と言っても、凄いものでは無く、1カ月に大きな資金の動きは決まっていて、入金される金額を95%、出金する金額を105%程で大まかに見込み、エクセルで作成した計画書です。

この資金計画書による資金管理を3年程続けると、頭の中で資金繰りの想定が出来る様になり、資金管理の労力はグッと縮めることができ、「苦労は買ってでもしなさい」という親の言葉を身を持って経験しました…

 

私の業種は資金の殆どを公費(行政のお金)に依存している、ちょっと特殊な業種です。

「親方日の丸」の豊かな時代は過去のものとなり、ここ数年、制度改正などの煽りから、非常に経営が苦しくなっており、4期連続の大幅な赤字から、今期何とか若干の黒字決算となりました。

赤字が続くという事は、当然資金繰りも苦しく、一昨年頃から積立金を一時、総合口座へ流用し、月末に精算するという行為を繰り返しています。

法人に大きな借入金が無いのが救いですが、この方法がいつまで持つか、中期的な作戦を立てなければなりません…

 

とにもかくにも、苦しい経営ですが、年々事業が拡大し、職員数・会計規模も膨らんでいます。

この先、何が起きるか分かりませんが、法人の会計を私が担当する間は、何とか無借金経営を続けたいと思っています。