総務はつらいよ…

非営利法人の総務担当者のブログです。経理や人事、建物管理と幅広い総務の仕事の面白さと遣り甲斐、そして心砕かれる出来事など綴りたいと思います。

職員面談は段取り八分

私自身、若かりし頃は、その場の感覚や自身の思考で職員との面談に望んでいました。

しかし、これでは面談の主訴がチグハグになったり、相手のペースにのせられたりと、効果的な面談が行えずとても苦慮してきました。

 

実効性があり、こちら(人事側)のペースで職員面談が行える様、書籍を読んだり、インターネットで調べたりと、色々な方法を真似、トライ&エラーを繰り返し、一つ大事にしている事は、面談前に法人(人事)側の意図をハッキリと持ち、相手(職員)の人物像の想定し、しっかり準備する事、そう職員面談は「職員面談は段取り八分」が大切だと言う事です。

 

先週のA君の面談にあたっては、A君の人物像を、感情をコントロール出来ないのはもちろんですが、

(1)A君は仕事上一定の能力がある頑張り屋。それ故自分の首を絞める傾向がある。

(2)人(同僚)の好き嫌いがハッキリしている。好きな人にはベッタリ、嫌いな人とは挨拶もしない。

(3)自身の思考を正当化し、他者を否定する事で自己防衛する傾向がある。

(4)白黒ハッキリした意見や助言は受け入れ易いが、曖昧なものは拒絶する。

(5)承認欲求が強く、他者より優れている事に拘る傾向がある。

と言った様に、面談前にその人(職員)の人物像を想定する様にしています。

 

A君との面談においては、想定どおり、A君の考えを否定せず、傾聴に努める様にし、辞表を受理する方向でいること、A君の進退は直接の上司である旨を伝えるに留めました。

 

人の話を聞く事はとにかく疲れます。自分の思考と異なった内容は特にです…

時折、自身の考え方等を説教くさく言ってしまいそうになりますが、こうなると「職員との面談」は「職員との雑談」によるガス抜きになり、根本的な問題解消とはならないと思っています。

法人の人事担当者として、ブレ無い目的を持ち、相手の人物像の想定する事は、職員面談に必要な段取りだと考えています。