総務はつらいよ…

非営利法人の総務担当者のブログです。経理や人事、建物管理と幅広い総務の仕事の面白さと遣り甲斐、そして心砕かれる出来事など綴りたいと思います。

採用翌日に退職希望!?人を見るという事は難しい…

6月11日(月)に採用した職員Bさんから、体調不良を理由に「せっかく採用いただいたのですが、体調が良くないので退職したい…」と私宛に電話がありました。

 

最初はBさんが何を言っているのか分からず動揺しましたが、ゆっくりと話を聞くと、Bさんは前職在職時から、不眠が続き、体調が優れず、「心療内科」に通院していたとの事でした。

Bさんは「働けば(環境が変われば)何とかなるだろう!」と考え、面接試験を受け、内定を受けた時は「頑張らなければ!」という意志で出勤したそうです。

しかし、Bさんは、一日仕事をしてみましたが、内服薬の影響から、仕事に集中する事ができず、新たな事を覚えることも出来ないので、このままでは指導者に迷惑をかけるとして、退職の意思を私に伝えてきました。

 

私は内心「1日で退職!?、面接の時、健康状態問題無し…と言っていたのに…」と思いましたが、「体調の件であれば仕方が無いが、退職の希望は総務(人事)では無く、まずが直接の上司に伝えた方が良いと思います。上司には私からBさんの概要は伝えておきますので、後ほどBさんに連絡する様伝えます」とBさんに言い、電話を切りました。

 

その後、Bさん直接の上司に、Bさんからの連絡の件を報告し、今後の事(新たな求人など)について話をすると、「Bさんは違う企業から良い条件の採用の話があったのではないか…」等、根拠の無い推測の話に時間をとられてしまいましたが、結果、Bさんの勤務継続は難しく退職の方向で対応を進めると判断しました。

 

総務(人事)としては、意味の無い推測話に花が咲くのを止め、Bさんの内心(本音)に関わらず退職の方向で話を進めた方が良いと思うのですが、Bさん直接の上司の気持ちを察すると、推測話を聞き、相槌をうつ事しかできませんでした。

 

自分自身、Bさんの面接や採用に携わり、家庭環境やこれまでの仕事の状況、そして面接時のBさんの印象から「良い人材」と判断したのですが、面接試験の短時間で人の本質を見る事は本当難しいと痛感しました。

 

しかし、へこんでばかりはいられません。私が勤務する法人はとにかく人手不足、正直、人を選ぶという余裕がありません…

 

事業所の労働力不足の解消(欠員の補充)に捉われ、人を採用する・選ぶ事は、その人の人生に大きく関わる事であると言う、人事(採用)の大原則が疎かになっていると感じ、補充を優先したツギハギ人事は、法人のために本当に良いものか疑問を抱かずにいられません。

 

資金面の課題もあり、安易な人件費の増加を行う事もできず、総務(人事)は八方塞がりです…